音を楽しもう◎中兵庫の音楽人紹介

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1本のギターからはじまるおっさんの青春◎Nonacode(ノナコード)

こんにちは!中兵庫音楽人発信委員会のメンバー&ライターのあんこです。

2回目となる今回は、今年四十路を迎えたもりちゃんとまっさんのアコギユニット「Nonacode」をご紹介。おふたりは、軽音楽サークル「エクレアーズ」の運営メンバーとして活躍されていますが、「Nonacode」は結成3か月というまだできたてホヤホヤのユニット。
実は私あんこは、一度だけこのおふたりと一緒に演奏させてもらったことがあります。なので、彼らがとっても陽気で音楽好きなことを知っているのですが…今回は取材ということで、ちゃんとマジメにお話を聞かせていただきました。

40歳からの本気スタート

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──改めて取材となると、なんだか緊張しますね(笑) まず、アコギユニット「Nonacode」結成のきっかけを教えてください。

もりちゃん ぼくら今年で40なんですが、エクレアーズで積極的に音楽活動をする10代20代の若い世代を見てたら、自分も本気で音楽を楽しみたい!って思ったんです。

──おおっ。若いプレイヤーからよい刺激を受けたんですね。エクレアーズは、6年前にまっさんが働きかけて立ち上げたサークルですよね?

まっさん そうです。年齢はさまざまで、サークル内で気の合う仲間同士がそれぞれバンドやユニットを組んで活動してるんですが、若い子たちはみんな熱い思いを持ってますね。

もりちゃん そうそう、音楽に対する覚悟みたいなものが感じられて。これはぼくらも負けてられないなって。

──おふたりも若いころ、音楽に夢中になっていた時期がありました?

まっさん そうですね。ギターは中学のときからはじめて、当時は長渕剛井上陽水などのフォークを弾いてました。でも、聴くのはX(エックス、現X JAPAN)とかロックも多かったかな。高校時代はベースもドラムもひととおり触りました。バンドを組んで、文化祭でBOØWY(ボウイ)をやりましたね。

もりちゃん ぼくは高校時代はドラマーとしてバンド活動してました。当時流行ってたビジュアル系、LUNA SEAルナシー)とかやってましたね。

──へぇ~。それぞれ学生時代の思い出があるんですね。振り返ってみると、青春ですね。

まっさん 当時は音楽の存在がすごく近かったですね。今またおっさんからのスタートってのは何かと不安材料が多いですが、もう一度青春時代が来たと思ってやりたいですね。

もりちゃん 気負わず、気楽に、でも本気で楽しみたいですね。

──40歳からの本気スタートですね!いいじゃないですか~!


ひとりから仲間へつながる出会い

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──すごく気が合っていそうなおふたりですが、そもそも出会いはエクレアーズがきっかけなんですか?

まっさん 学生時代は音楽に触れる機会が何かと多かったんですが、社会人になってからは仕事が忙しかったりで音楽から離れてたんです。でも、やっぱりやりたいな〜と思って。それで再開したものの、ひとりだとモチベーションが1か月と持たなくて(笑) それで、バンドメンバー募集サイトで一緒に練習できるメンバーを募ったんです。そこに最初に応募してくれたのが、もりちゃんやったんよね。

もりちゃん そうそう。ぼくもね、まっさんと同じくブランクがあって。ひとりでドラムを叩いてても寂しいなあと思ってたから、募集サイトでまっさんの書き込みを見て、これや!と思って応募したんですよ。

──そうなんですね。同じ中兵庫の片隅で、仲間ほしい!って発信したまっさんの思いを、もりちゃんがキャッチしたわけですね。

まっさん ひとりなら挫折しがちでも、誰かと一緒なら、教えあったり目標ができたりするじゃないですか。同じ音楽好きな人とつながれることって、すごく貴重ですよね。

もりちゃん ぼくも同感。サークルに入って、人とのつながりの大切さを感じます。

──うんうん、ひとりから仲間に広がっていったんですねぇ。

まっさん あ、そうそう。「Nonacode」の名前の由来もそういうところから来てるんですよ。

──というと?

まっさん 「Nonacode」の「nacode(なこーど)」は、音楽とメンバーをつなぐ「仲人」になれたらという思いをこめてるんです。「Nona(のな)」は、エクレアーズの拠点が西脇市の野中(のなか)町というところなんですが、そこからとってます。

もりちゃん 「code」にはギターのコードの意味もあるよね。

──なるほど!3つの意味がこめられてるんですね。音楽とメンバーをつなぐ「仲人」だなんて、あたたかみのあるステキな名前ですね。エクレアーズ初期メンバーのおふたりならではだと思います。サークルの中でも同年代でつながりが深いおふたりですが、演奏する曲を決めるとき意見が食い違ったりしないんですか?

まっさん もちろんジャンルは違うけど、年代的に同じ道を通ってきたから分かり合えることってあると思うんです。演奏する曲はお互いの「好き」を持ち寄って決めることにしてます。

もりちゃん カバーはもちろん、オリジナルもやりたいよね。

──おふたりを見てると、ほんとに気心の知れた仲という感じがしますね。


スティックをピックに持ち替えて

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もりちゃんのオベーションギター。枯れ葉のような装飾と丸みのあるボディバックが特徴なのだとか。


──もりちゃんは、これまでドラムメインに活動されてきたと思うのですが、ギターははじめてですか?

もりちゃん これまで少しは弾いてたんですが、ユニット結成を機に本格的にはじめました。歌うことも好きなので、「Nonacode」ではギターボーカルに挑戦します。

──「Nonacode」では、ドラムからボーカル&ギターへ転身ですね。以前に一緒に「スピッツ」の『楓』を演奏したときは、カホンを叩きながらハモってくれましたもんね。

もりちゃん ギターはほとんど初心者みたいなもんですが、楽しみながら練習していきたいです。

──ギターを抱えたもりちゃんから、意気込みが感じられますね!あっ、そういえばもりちゃん、最近は娘さんの写真を撮るのにハマってるって聞きましたが?

もりちゃん そうなんです。1歳になる娘がいるんですが、かわいくて。娘にはピアノをさせたいなと思ってます。いつか娘とステージで共演したいですね。

──もりちゃんのギターと娘さんのピアノで親子ステージ!ステキな夢ですね!実現できるといいですねぇ。


和太鼓につながる打音に惹かれて

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まっさん愛用のヤマハのギター。3年のつきあいになるのだそう。


──まっさんがさっきからちょっと弾いてくれてるんですけど、弾きながら叩いてるのは、何かの演奏法ですか?

まっさん ギターを弾きながら叩く奏法をスラム奏法といって、ギターにパーカッションを組み合わせる感じですね。ぼくは和太鼓をやってるから、やっぱり、叩く音…打音に惹かれるんだと思います。ギターの技術が向上すれば、和太鼓にもつなげていきたいなと考えてます。

──ギターは弾くだけじゃなく、打楽器にもなるわけですね。ところでまっさん、和太鼓もされてるんですね?

まっさん そうなんです。今年で16年目に入りました。「つるぎ太鼓」っていうグループで活動してます。

──16年とは長いですね!「つるぎ太鼓」さんもいずれここで紹介したいですね。

まっさん 歴だけは長いんですよ、ぼく(笑)みんながんばってるので、 また紹介してください。

──はい、ぜひ。ギターと和太鼓って、まったく違う楽器というイメージですが、そうやってどこかでつながってるって、おもしろいですね。


学生時代もブランクも超えて、今からはじまるNonacode

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──「Nonacode」結成のきっかけやおふたりの出会い、それぞれの目標などもお聞きしましたが、おふたりにとって音楽とは?

もりちゃん ぼくにとって音楽はお酒のアテだったんですが、今はただのアテじゃなく、人生のenjoy!ですね。みんなでお酒を飲みながらワイワイ音楽できる場があれば最高。学生時代もやっぱり楽しかったけど、今がいちばん楽しいです。

──めっちゃ楽しそう(笑) もりちゃん、enjoyしてる気持ちが表情に出てますね~。なんだかうらやましくなります。まっさんはどうですか?

まっさん 音楽は思いを表現するツールですね。ずっと音楽をやってきた人と比べると技術ではかなわないけど、ぼくたちなりに思いを伝えられたらなと。

──うんうん、まっさんの音楽に対する真剣な思いも伝わってきます。これからの「Nonacode」の活動が楽しみですね。

もりちゃん まずはエクレアーズのイベントが目下の目標!気軽に演奏できるところからはじめたいよね。聴いてくれる人はもちろん、自分たちも楽しみながらね。

まっさん うん。少しでも多くのステージに立てたらいいよね。それで、ぼくたちみたいにブランクがあるけどこれからまたはじめたいって人に、少しでも勇気を与えられたらうれしいですね。

もりちゃん そう、ぼくらは中年の星やね!

──おおっ、もりちゃんがいい感じでまとめてくれました!(笑)


インタビューを終えて

音楽から離れていた期間もあったけれど、やっぱり音楽がしたいと再開し、つながったふたり。年齢を重ねた今だから、できること、伝えられることがあると思います。青春時代のエピソードやこれからの活動の話で盛り上がるおふたりを見ていると、なんというか微笑ましくて、お互いに信頼し合っているからこその「Nonacode」なんだなぁと感じました。中年の星☆Nonacode、応援してます!


●Nonacodeの情報はこちら
ファンサイト 
https://note.mu/nonacode
この特集の予告動画(下記LINE@にて配信中)に音楽提供してくださっているのも彼らなのです。


〇次回の更新は7月25日(木)
新進気鋭の高校生バンド「S!phon(サイフォン)」をご紹介します!お楽しみに☆


〈取材・文/中兵庫音楽人発信委員会&ライター あんこ〉


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